正しいと思ったことばかりをやってきた。

でも人間は千差万別で、人間の数だけ正しさがあった。真実はいつも一つだけれど、真実の切り取りかたは人間の数だけ、いや、数え切れないほどあるんだと思う。

私の信じる正しさはいつも、世の中のそれとは違った。きっと、どちらも正しくて、どちらも間違っている。世の中と、私。

答えはわからなかった。だからいつまでたっても、私は、子供のままだった。

 「正義の数だけ」 07.07.20