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いつかは終わるであろうこの瞬間を想う。

いつまでも変わらなければ幸せなままでいられるのに、地球は今日も回り続け、見渡す景色は変わり続ける。だからこそ新しい幸せが見つかるんでしょう、と君は言うけれど、僕は。

つらい時間は永遠に終わりがないように思えるのに、楽しい時間はぷつんと糸が切れるようにどこかへ行ってしまう気がして、夢中で掴もうとするけれど、水泡みたいにするりと手から逃れてしまう。過去となった思い出は、すくいあげても指の間からさらさらと流れていってしまう。

結局、僕の手に残るものは何もないのだろうかと。君の手すら、いずれ離れてしまうのだろうか、と。

いつかは終わるであろうこの瞬間を想う。君の隣で、いつもより強く君の小さな手を握り締めながら。

 「君と僕の手」 06.04.09